耳鼻咽喉科医による在宅医療の実際 在宅における頭頸部腫瘍の管理と限界
2008年に私が在宅医療を始めた際, 日本においては病床数に限りがあり, 病院で最期をすごすことができない人々が2030年には70万人以上になると知り, 看取りの場としての在宅医療が不可欠と考えました. 当初より私は在宅医療の主な役割は在宅看取りと考えています. 年間60~80名ほど在宅にて看取っており, 2019年の看取り数は83人でした. 本稿では頭頸部腫瘍の在宅看取りを行うに際して, 管理内容と限界についてお話しさせていただきます. 2016年の第30回専門医講習会の際には, 在宅医療に必要なこととして 1)コミュニケーション力 2)ナラティブ・メディスン(Narratives base...
Saved in:
Published in | 日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 124; no. 6; pp. 923 - 924 |
---|---|
Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
20.06.2021
日本耳鼻咽喉科学会 |
Online Access | Get full text |
Cover
Loading…
Summary: | 2008年に私が在宅医療を始めた際, 日本においては病床数に限りがあり, 病院で最期をすごすことができない人々が2030年には70万人以上になると知り, 看取りの場としての在宅医療が不可欠と考えました. 当初より私は在宅医療の主な役割は在宅看取りと考えています. 年間60~80名ほど在宅にて看取っており, 2019年の看取り数は83人でした. 本稿では頭頸部腫瘍の在宅看取りを行うに際して, 管理内容と限界についてお話しさせていただきます. 2016年の第30回専門医講習会の際には, 在宅医療に必要なこととして 1)コミュニケーション力 2)ナラティブ・メディスン(Narratives based medicine NBM) 3)全身管理を行う技術を列挙いたしました. |
---|---|
ISSN: | 0030-6622 1883-0854 |
DOI: | 10.3950/jibiinkoka.124.923 |