高齢患者の歩行パラメーターと下肢筋力およびADL能力との関連 最速歩行と最大低速歩行時の比較
〔目的〕高齢入院患者を対象に,最速歩行と最大低速歩行の歩行パラメーターを測定し,条件別に下肢筋力およびADL能力との関係を明らかにすることを目的とした.〔対象〕A病院に入院中の高齢患者13名とした.〔方法〕光学式歩行分析装置にて最速歩行と最大低速歩行の歩行パラメーターを計測し,下肢筋力(Frail CS-10)およびADL能力(FIM-M)との関係の強さを歩行条件間で比較した.〔結果〕最速歩行時において,歩行パラメーター(歩幅,重複歩距離)はFIM-Mと,最大低速歩行時において,歩行パラメーター(歩幅,重複歩距離,立脚時間,遊脚時間)はFrail CS-10との間に有意な相関を示した.〔結語〕...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 28; no. 3; pp. 347 - 350 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
20.06.2013
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Summary: | 〔目的〕高齢入院患者を対象に,最速歩行と最大低速歩行の歩行パラメーターを測定し,条件別に下肢筋力およびADL能力との関係を明らかにすることを目的とした.〔対象〕A病院に入院中の高齢患者13名とした.〔方法〕光学式歩行分析装置にて最速歩行と最大低速歩行の歩行パラメーターを計測し,下肢筋力(Frail CS-10)およびADL能力(FIM-M)との関係の強さを歩行条件間で比較した.〔結果〕最速歩行時において,歩行パラメーター(歩幅,重複歩距離)はFIM-Mと,最大低速歩行時において,歩行パラメーター(歩幅,重複歩距離,立脚時間,遊脚時間)はFrail CS-10との間に有意な相関を示した.〔結語〕最速歩行はADL能力の指標として,最大低速歩行は下肢筋力を反映する指標として使用できる可能性がある. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.28.347 |