本邦における外科的矯正治療の実態調査 2017年度日本顎変形症学会実態調査の結果より

「緒言」顎変形症に対する外科的矯正治療は近年, 認知度を高め, 日本国内で毎年約3,000例の顎矯正手術が実施されるようになった. 特定非営利活動法人日本顎変形症学会では2006年4月から2007年3月まで本邦における顎変形症治療に対する実態調査を行い(以下, 2006年度調査), その調査結果を会員にフィードバックすることにより, 顎変形症治療における施設間差を解消し, 顎変形症に対する医療の質と安全性を向上させ, さらには医療者と患者の相互理解に役立ててきた. 前回の実態調査からおおよそ10年が経過し, あらたな術式の導入や医療機器開発, シミュレーションソフトウェアやComputer-a...

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Published in日本顎変形症学会雑誌 Vol. 30; no. 3; pp. 213 - 225
Main Authors 小林, 正治, 冨永, 和宏, 田中, 栄二, 近津, 大地, 森山, 啓司, 須田, 直人, 山城, 隆, 齋藤, 功, 須佐美, 隆史, 佐々木, 朗, 高橋, 哲, 片桐, 渉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本顎変形症学会 15.08.2020
日本顎変形症学会
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ISSN0916-7048
1884-5045
DOI10.5927/jjjd.30.213

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Summary:「緒言」顎変形症に対する外科的矯正治療は近年, 認知度を高め, 日本国内で毎年約3,000例の顎矯正手術が実施されるようになった. 特定非営利活動法人日本顎変形症学会では2006年4月から2007年3月まで本邦における顎変形症治療に対する実態調査を行い(以下, 2006年度調査), その調査結果を会員にフィードバックすることにより, 顎変形症治療における施設間差を解消し, 顎変形症に対する医療の質と安全性を向上させ, さらには医療者と患者の相互理解に役立ててきた. 前回の実態調査からおおよそ10年が経過し, あらたな術式の導入や医療機器開発, シミュレーションソフトウェアやComputer-aided design and computer-aided manufacturing(CAD/CAM)技術の向上, また, 社会的な外科的矯正治療に対する認知度の上昇など顎変形症治療を取り巻く社会環境に大きな変化がおこった.
ISSN:0916-7048
1884-5045
DOI:10.5927/jjjd.30.213