臨床実習指導者のアンケート調査におけるテキストマイニングを用いた客観的分析 実習指導で感じた困惑に着目して

〔目的〕臨床実習指導者(指導者)が指導に関して困ったこと(困惑)について客観的に把握することを目的とした.〔対象と方法〕42施設の理学療法士を対象とし,任意に回答要請し,質問紙調査を行った.〔結果〕困惑した内容は,第1位「学生の資質の問題」,第2位「指導に自信がない」,第3位「学生の問題がつかみにくい」であった.また,自由記載より得られた回答はテキストマイニング分析を行った.その結果,上位5番目までの頻出語は,「学生」,「指導」,「レポート」,「わかる」,「実習」であった.さらにレポート指導に関係した特徴的な頻出語との強いつながりや,幾何的図形による単語の関係性を示すことができた.〔結語〕指導...

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Published in理学療法科学 Vol. 34; no. 2; pp. 205 - 209
Main Authors 二宮, 省悟, 吉村, 修, 楠元, 正順, 吉田, 勇一, 田崎, 秀一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2019
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Summary:〔目的〕臨床実習指導者(指導者)が指導に関して困ったこと(困惑)について客観的に把握することを目的とした.〔対象と方法〕42施設の理学療法士を対象とし,任意に回答要請し,質問紙調査を行った.〔結果〕困惑した内容は,第1位「学生の資質の問題」,第2位「指導に自信がない」,第3位「学生の問題がつかみにくい」であった.また,自由記載より得られた回答はテキストマイニング分析を行った.その結果,上位5番目までの頻出語は,「学生」,「指導」,「レポート」,「わかる」,「実習」であった.さらにレポート指導に関係した特徴的な頻出語との強いつながりや,幾何的図形による単語の関係性を示すことができた.〔結語〕指導者が感じた困惑の把握は,理学療法教育の質の向上に必要であることが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.34.205