歩行アシストロボットを用いた回復期脳卒中患者に対する歩行練習の影響 歩行速度による違い

〔目的〕回復期脳血管障害患者に対して,Honda歩行アシスト(以下,アシスト)を用いた歩行練習の影響を,研究開始の初日の歩行速度の違いに着目して検討することとした.〔対象〕回復期病棟に入院した初発脳血管障害患者16名とした.〔方法〕研究の実施期間は,アシスト開始前の1週間,開始から終了までの2週間,終了後の1週間の計4週間とした.研究開始の初日の歩行速度が60 m/min以上をfast群,60 m/min未満をslow群として分類した.〔結果〕歩行速度や歩幅の増加は,fast群ではみられず,slow群でみられた.〔結語〕回復期脳血管障害患者に対するアシスト歩行練習は,介入前の歩行速度によって影...

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Published in理学療法科学 Vol. 30; no. 1; pp. 119 - 123
Main Authors 福江, 亮, 橋本, 陽平, 有末, 伊織, 岡本, 隆嗣, 中本, 舞, 園田, 泰, 丸田, 佳克, 田中, 直次郎, 松本, 強, 藤高, 祐太, 福間, 美佑貴, 霜山, 香織, 松下, 信郎, 山岡, まこと, 藤井, 靖晃
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2015
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.30.119

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Summary:〔目的〕回復期脳血管障害患者に対して,Honda歩行アシスト(以下,アシスト)を用いた歩行練習の影響を,研究開始の初日の歩行速度の違いに着目して検討することとした.〔対象〕回復期病棟に入院した初発脳血管障害患者16名とした.〔方法〕研究の実施期間は,アシスト開始前の1週間,開始から終了までの2週間,終了後の1週間の計4週間とした.研究開始の初日の歩行速度が60 m/min以上をfast群,60 m/min未満をslow群として分類した.〔結果〕歩行速度や歩幅の増加は,fast群ではみられず,slow群でみられた.〔結語〕回復期脳血管障害患者に対するアシスト歩行練習は,介入前の歩行速度によって影響が異なり,slow群の方に用いた方が歩行速度や歩幅を増加させる傾向がみられた.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.119