変形性膝関節症患者の推奨された身体活動の運動習慣に影響を及ぼす疼痛および心理的要因に関する研究 多施設共同研究

〔目的〕変形性膝関節症(膝OA)患者を対象に,推奨された身体活動の運動習慣に影響を及ぼす要因を明らかにすることである.〔対象と方法〕対象は,多施設共同で実施し50歳以上の膝OA患者で,疼痛および心理的要因に関するアンケートを300部配布し調査した.〔結果〕回答数は120名(運動非定着群64名,運動定着群56名)で,統計学的処理にて交絡因子を補正した結果,運動非定着群と運動定着群の間の関連因子としてWOMAC機能,運動の自己効力感が抽出され,疼痛との関連はなかった.〔結論〕推奨された身体活動の運動習慣の継続には,疼痛や心因的疼痛の影響よりも身体機能の低さや運動への興味のなさや運動を行う自信の低下...

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Published in理学療法科学 Vol. 29; no. 5; pp. 715 - 719
Main Authors 出口, 直樹, 中嶋, 正明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2014
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Summary:〔目的〕変形性膝関節症(膝OA)患者を対象に,推奨された身体活動の運動習慣に影響を及ぼす要因を明らかにすることである.〔対象と方法〕対象は,多施設共同で実施し50歳以上の膝OA患者で,疼痛および心理的要因に関するアンケートを300部配布し調査した.〔結果〕回答数は120名(運動非定着群64名,運動定着群56名)で,統計学的処理にて交絡因子を補正した結果,運動非定着群と運動定着群の間の関連因子としてWOMAC機能,運動の自己効力感が抽出され,疼痛との関連はなかった.〔結論〕推奨された身体活動の運動習慣の継続には,疼痛や心因的疼痛の影響よりも身体機能の低さや運動への興味のなさや運動を行う自信の低下が関連しているかもしれない.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.29.715