青少年期における運動継続要因の検討 日本と韓国の大学生を対象にして
「I. 緒言」子どもの頃からの健康な生活習慣は, 青少年期, 及び成人期における健康行動につながる. そして, 運動は健康な生活習慣を維持するための大きな要素の1つである. しかし, 近年子どもの運動不足やそれに伴う体力低下が先進諸国共通の問題となっており, 10歳代の子どもの運動実施率に関する国際比較によると, 日本は先進諸国の中で低い位置づけとなっている. 日本においては, 1985年頃から子どもの体力が低下しはじめ, 平成10年には過去最低を記録したことから, こうした状況を改善するためにさまざまな取り組みが展開されてきた. 同時に, 健康日本21や特定健診などの施策により, 成人の運動...
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Published in | 日本健康学会誌 Vol. 85; no. 2; pp. 67 - 79 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本健康学会
31.03.2019
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Subjects | |
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ISSN | 2432-6712 2432-6720 |
DOI | 10.3861/kenko.85.2_67 |
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Summary: | 「I. 緒言」子どもの頃からの健康な生活習慣は, 青少年期, 及び成人期における健康行動につながる. そして, 運動は健康な生活習慣を維持するための大きな要素の1つである. しかし, 近年子どもの運動不足やそれに伴う体力低下が先進諸国共通の問題となっており, 10歳代の子どもの運動実施率に関する国際比較によると, 日本は先進諸国の中で低い位置づけとなっている. 日本においては, 1985年頃から子どもの体力が低下しはじめ, 平成10年には過去最低を記録したことから, こうした状況を改善するためにさまざまな取り組みが展開されてきた. 同時に, 健康日本21や特定健診などの施策により, 成人の運動への関心も高まってきた. しかし, 体力テストの結果が平均的に好転しているとはいえ, 依然として体力の二極化現象がみられており, 運動を殆ど行わない子どもも存在する現状である. |
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ISSN: | 2432-6712 2432-6720 |
DOI: | 10.3861/kenko.85.2_67 |