十二指腸狭窄を呈し,バルーン拡張術が奏効したクローン病の1例

十二指腸狭窄を主病変とし,バルーン拡張術により経口摂取が可能となったクローン病の1例(21歳女)を報告した.約1ヵ月間にわたる絶食,TPNにても狭窄症状の改善なく手術を考慮したが,本人,家族に説明・同意のもとバルーン拡張術を試みた.計4回のバルーン拡張を施行し以後普通食の摂取が可能となった.術後2年の現在経過良好である.クローン病の狭窄性病変に対してはバルーン拡張術も一つの選択肢となりうる...

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Published in松江市立病院医学雑誌 Vol. 3; no. 1; pp. 35 - 40
Main Authors 吉村, 禎二, 星野, 潮, 山田, 稔, 奥村, 剛清, 堀, 浩太郎, 河野, 通盛, 泉, 明夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 松江市立病院 1999
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Summary:十二指腸狭窄を主病変とし,バルーン拡張術により経口摂取が可能となったクローン病の1例(21歳女)を報告した.約1ヵ月間にわたる絶食,TPNにても狭窄症状の改善なく手術を考慮したが,本人,家族に説明・同意のもとバルーン拡張術を試みた.計4回のバルーン拡張を施行し以後普通食の摂取が可能となった.術後2年の現在経過良好である.クローン病の狭窄性病変に対してはバルーン拡張術も一つの選択肢となりうる
ISSN:1343-0866
2434-8368
DOI:10.32294/mch.3.1_35