飲水および摂食が安静椅座位における姿勢制御に及ぼす影響について 内臓臓器の重量および位置変化と姿勢制御の関係について

〔目的〕飲水および摂食が安静椅座位の姿勢調節に及ぼす影響を調べた.〔対象と方法〕健常成人10人.500 mlの飲水前後および360 mlの栄養補助食品の摂食前後の重心動揺と設定した各ランドマークの位置変化を測定した.〔結果〕飲水前後で比較した場合,総軌跡長,外周面積,矩形面積に有意差が認められた.また三次元動作解析装置による測定では骨盤が静止しているのに対してC7およびTh7が飲水後に前方に有意に移動した.一方,摂食後は有意な位置変化は認められなかった.〔結語〕摂食後と比較して飲水後の胃と他の臓器の位置関係の変化や胃自体の形の変化が大きかったことによるものだと考えられた....

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Published in理学療法科学 Vol. 31; no. 5; pp. 677 - 681
Main Authors 青山, 宏樹, 佐伯, 武士, 玉地, 雅浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2016
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.31.677

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Summary:〔目的〕飲水および摂食が安静椅座位の姿勢調節に及ぼす影響を調べた.〔対象と方法〕健常成人10人.500 mlの飲水前後および360 mlの栄養補助食品の摂食前後の重心動揺と設定した各ランドマークの位置変化を測定した.〔結果〕飲水前後で比較した場合,総軌跡長,外周面積,矩形面積に有意差が認められた.また三次元動作解析装置による測定では骨盤が静止しているのに対してC7およびTh7が飲水後に前方に有意に移動した.一方,摂食後は有意な位置変化は認められなかった.〔結語〕摂食後と比較して飲水後の胃と他の臓器の位置関係の変化や胃自体の形の変化が大きかったことによるものだと考えられた.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.31.677