野球,サッカー選手におけるしゃがみ込み動作,正座の可否と下肢障害発生との関連性について 前向き研究

〔目的〕野球,サッカー選手におけるしゃがみ込み動作と正座の可否と下肢障害発生との関連性について検討した.〔対象〕平均年齢18歳,競技歴12年の野球,サッカー選手それぞれ30名とした.〔方法〕各動作の可否を評価後,2年以内における非接触型損傷による下肢の障害発生の有無について調査した.〔結果〕しゃがみ込み動作の可否と障害発生との相関(φ係数)は,野球:0.94,サッカー:0.78,正座ではそれぞれ0.48,0.47であった.〔結語〕野球選手,サッカー選手ともに,正座の可否よりも,しゃがみ込み動作の可否の方が,下肢障害発生のリスクをある程度予想できる簡便で有用な評価法であることが示唆された....

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Published in理学療法科学 Vol. 30; no. 5; pp. 783 - 786
Main Authors 川井, 謙太朗, 林, 大輝, 舟崎, 裕記, 伊藤, 咲子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2015
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.30.783

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Summary:〔目的〕野球,サッカー選手におけるしゃがみ込み動作と正座の可否と下肢障害発生との関連性について検討した.〔対象〕平均年齢18歳,競技歴12年の野球,サッカー選手それぞれ30名とした.〔方法〕各動作の可否を評価後,2年以内における非接触型損傷による下肢の障害発生の有無について調査した.〔結果〕しゃがみ込み動作の可否と障害発生との相関(φ係数)は,野球:0.94,サッカー:0.78,正座ではそれぞれ0.48,0.47であった.〔結語〕野球選手,サッカー選手ともに,正座の可否よりも,しゃがみ込み動作の可否の方が,下肢障害発生のリスクをある程度予想できる簡便で有用な評価法であることが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.783