肘関節肢位が肩関節外旋運動に及ぼす影響 超音波画像診断装置を用いた検討

〔目的〕洗髪動作時などの耳介後方へのリーチ動作を想定した肩関節屈曲位での肘関節肢位が肩関節外旋運動に及ぼす影響について超音波画像診断装置を用いて検討することとした.〔対象〕整形外科学および神経学的に問題のない健常男性20名(年齢の平均22.7歳,標準偏差2.07)とした.〔方法〕一側肩関節屈曲90度位での,肘関節伸展0度位と,屈曲90度位における上腕骨外旋角度変化を計測し,これら2つの肢位間で比較した.〔結果〕全ての対象者で肘関節屈曲90度位において伸展0度位時と比較し,上腕骨外旋角度に有意な増大が認められた.〔結語〕耳介後方へのリーチ動作時には上腕骨外旋運動を伴う肘関節屈曲運動の獲得が必要に...

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Published in理学療法科学 Vol. 28; no. 6; pp. 731 - 734
Main Authors 早田, 荘, 早田, 恵乃, 小椋, 智美, 三浦, 雄一郎, 渡邊, 裕文, 大沼, 俊博, 鈴木, 俊明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.12.2013
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Summary:〔目的〕洗髪動作時などの耳介後方へのリーチ動作を想定した肩関節屈曲位での肘関節肢位が肩関節外旋運動に及ぼす影響について超音波画像診断装置を用いて検討することとした.〔対象〕整形外科学および神経学的に問題のない健常男性20名(年齢の平均22.7歳,標準偏差2.07)とした.〔方法〕一側肩関節屈曲90度位での,肘関節伸展0度位と,屈曲90度位における上腕骨外旋角度変化を計測し,これら2つの肢位間で比較した.〔結果〕全ての対象者で肘関節屈曲90度位において伸展0度位時と比較し,上腕骨外旋角度に有意な増大が認められた.〔結語〕耳介後方へのリーチ動作時には上腕骨外旋運動を伴う肘関節屈曲運動の獲得が必要になる.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.28.731