理学療法学科学生の大学生活における不安 大学生活不安尺度による検討
〔目的〕理学療法学科に在籍する学生の大学生活不安を調査することとした.〔対象〕4年制大学の理学療法学科3年次に在籍し,長期臨床実習を間近に控えた70名の学生.〔方法〕集合調査法による回答から得られた大学生活不安尺度を留年未経験者からなる群と経験した者からなる群との間で比較した.〔結果〕留年経験者の群の日常生活不安が未経験者の群に比べてより高値を示した.男女の比較では,日常生活不安の程度と総合得点で男性が高値を示し,大学不適応の程度では女性が高値を示した.〔結語〕留年を経験すると日常生活不安が高くなることから,これらの学生に対する支援が必要である.また,臨床実習が大学生活不安に影響を及ぼす一因と...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 30; no. 2; pp. 193 - 196 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2015
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.30.193 |
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Summary: | 〔目的〕理学療法学科に在籍する学生の大学生活不安を調査することとした.〔対象〕4年制大学の理学療法学科3年次に在籍し,長期臨床実習を間近に控えた70名の学生.〔方法〕集合調査法による回答から得られた大学生活不安尺度を留年未経験者からなる群と経験した者からなる群との間で比較した.〔結果〕留年経験者の群の日常生活不安が未経験者の群に比べてより高値を示した.男女の比較では,日常生活不安の程度と総合得点で男性が高値を示し,大学不適応の程度では女性が高値を示した.〔結語〕留年を経験すると日常生活不安が高くなることから,これらの学生に対する支援が必要である.また,臨床実習が大学生活不安に影響を及ぼす一因と推測されることから,実習後との比較など経時的変化の検討を行う必要がある. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.30.193 |