小麦中のデオキシニバレノール,3-アセチルデオキシニバレノールおよび15-アセチルデオキシニバレノールのLC-MS/MSによる同時分析法の試験室間共同試験

小麦中のデオキシニバレノール(DON),3-アセチルデオキシニバレノール(3ADON)および15-アセチルデオキシニバレノール(15ADON)のLC-MS/MSを用いた同時分析法を評価するために,9機関の共同試験を実施した.試験には添加試料3種(10,50,150 μg/kg),自然汚染小麦1種と無汚染小麦1種を用いた.DON,3ADONおよび15ADONの回収率はそれぞれ99~103%,89~99%および85~90%であった.また,室内再現性および室間再現性の相対標準偏差はいずれのカビ毒についてもそれぞれ15% および30%を下回り,HorRat値は0.4~1.2の範囲であったことから,本法...

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Published in食品衛生学雑誌 Vol. 54; no. 1; pp. 75 - 82
Main Authors 内藤, 成弘, 小西, 良子, 堀江, 正一, 大西, 貴弘, 石黒, 瑛一, 永山, 敏廣, 中島, 正博, 吉成, 知也, 田中, 敏嗣
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.02.2013
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.54.75

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Summary:小麦中のデオキシニバレノール(DON),3-アセチルデオキシニバレノール(3ADON)および15-アセチルデオキシニバレノール(15ADON)のLC-MS/MSを用いた同時分析法を評価するために,9機関の共同試験を実施した.試験には添加試料3種(10,50,150 μg/kg),自然汚染小麦1種と無汚染小麦1種を用いた.DON,3ADONおよび15ADONの回収率はそれぞれ99~103%,89~99%および85~90%であった.また,室内再現性および室間再現性の相対標準偏差はいずれのカビ毒についてもそれぞれ15% および30%を下回り,HorRat値は0.4~1.2の範囲であったことから,本法の有用性が示唆された.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.54.75