寄生虫病学:牛から検出された住肉胞子虫の一種Sarcocystis sp.(短報)
埼玉県内でと殺された牛から新種と思われるSarcocystis sp.が検出された.シストの大きさは3,400−4,400×198−238μmで,シスト壁は非常に厚く7−10μmで指状の絨毛状突起を有していた.絨毛状突起の大きさは8−9.5×2−2.5μmで,中心に微細管を有していた.本種の特徴は光顕像では牛寄生の既知種のいずれよりも著しく厚いシスト壁を有することと,電顕像では絨毛状突起が指状で特徴的な形状を示すことである....
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Published in | Journal of Veterinary Medical Science Vol. 62; no. 11; pp. 1209 - 1211 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | English |
Published |
公益社団法人 日本獣医学会
2000
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Summary: | 埼玉県内でと殺された牛から新種と思われるSarcocystis sp.が検出された.シストの大きさは3,400−4,400×198−238μmで,シスト壁は非常に厚く7−10μmで指状の絨毛状突起を有していた.絨毛状突起の大きさは8−9.5×2−2.5μmで,中心に微細管を有していた.本種の特徴は光顕像では牛寄生の既知種のいずれよりも著しく厚いシスト壁を有することと,電顕像では絨毛状突起が指状で特徴的な形状を示すことである. |
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ISSN: | 0916-7250 1347-7439 |
DOI: | 10.1292/jvms.62.1209 |