3.輸入真菌症の現状と対策
輸入真菌症の症例数は増加している.特にヒストプラズマ症,コクシジオイデス症の増加が顕著であるが,マルネッフェイ型ペニシリウム症の漸増にも留意すべきである.一般的な深在性真菌症とは異なり,輸入真菌症の原因菌には感染力の極めて強いものが多く,健常な旅行者でも感染し得る.同じ理由から一般医療機関での培養検査は行うべきではない.流行地域からの帰国者,入国者の診察の際には本症を鑑別疾患に挙げる必要がある....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 103; no. 11; pp. 2674 - 2679 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
2014
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.103.2674 |
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Summary: | 輸入真菌症の症例数は増加している.特にヒストプラズマ症,コクシジオイデス症の増加が顕著であるが,マルネッフェイ型ペニシリウム症の漸増にも留意すべきである.一般的な深在性真菌症とは異なり,輸入真菌症の原因菌には感染力の極めて強いものが多く,健常な旅行者でも感染し得る.同じ理由から一般医療機関での培養検査は行うべきではない.流行地域からの帰国者,入国者の診察の際には本症を鑑別疾患に挙げる必要がある. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.103.2674 |