VI.トラベラーズワクチンの現状と問題点

日本のトラベラーズワクチンは,いまだ整備が十分とはいえないが,グローバル化時代における海外渡航の多様化に対応できるよう努めたい.発展途上国へ渡航する際の感染症対策はもちろんであるが,先進国滞在時に必要となるワクチンもある.さらに,最近,特に増加したインバウンド対策は今後の検討事項である.海外標準製剤の早期承認,成人における追加接種指針の策定などは重点強化項目であり,予防を心がけるという基本姿勢を何よりも忘れずにいたい....

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Bibliographic Details
Published in日本内科学会雑誌 Vol. 105; no. 11; pp. 2146 - 2153
Main Author 中野, 貴司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2016
Subjects
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.105.2146

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Summary:日本のトラベラーズワクチンは,いまだ整備が十分とはいえないが,グローバル化時代における海外渡航の多様化に対応できるよう努めたい.発展途上国へ渡航する際の感染症対策はもちろんであるが,先進国滞在時に必要となるワクチンもある.さらに,最近,特に増加したインバウンド対策は今後の検討事項である.海外標準製剤の早期承認,成人における追加接種指針の策定などは重点強化項目であり,予防を心がけるという基本姿勢を何よりも忘れずにいたい.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.105.2146