理学療法学科学生における大学生活に対する不安について 学年間の比較

〔目的〕四年制大学の理学療法学科学生の大学生活における不安感を学年間で比較することを目的とした.〔対象〕1-3年生の全223名(男性121名,女性102名)とした.〔方法〕新学期開始後,5月下旬に大学生活不安尺度(以下,CLAS)を調査した.〔結果〕CLASの下位尺度の比較において,各学年ともに男女間に差はなかった.学年間の比較では,「大学不適応」において,男性では1年生と2年生間,および1年生と3年生間で不安の程度に有意差が認められ,学部への不適応感がその主たる要因であった.〔結語〕男性では,2年生以降,理学療法に対して自らの適性について不安を感じる学生が多いため,1年生のうちから学生への細...

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Published in理学療法科学 Vol. 30; no. 3; pp. 475 - 478
Main Authors 菅沼, 一男, 平林, 茂, 金子, 千香, 大日向, 浩, 芹田, 透, 豊田, 輝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2015
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Summary:〔目的〕四年制大学の理学療法学科学生の大学生活における不安感を学年間で比較することを目的とした.〔対象〕1-3年生の全223名(男性121名,女性102名)とした.〔方法〕新学期開始後,5月下旬に大学生活不安尺度(以下,CLAS)を調査した.〔結果〕CLASの下位尺度の比較において,各学年ともに男女間に差はなかった.学年間の比較では,「大学不適応」において,男性では1年生と2年生間,および1年生と3年生間で不安の程度に有意差が認められ,学部への不適応感がその主たる要因であった.〔結語〕男性では,2年生以降,理学療法に対して自らの適性について不安を感じる学生が多いため,1年生のうちから学生への細かな生活指導を行う必要がある.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.475