養殖トラフグのヘテロボツリウム寄生―感染実験
ヘテロボツリウムの孵化幼生を水中に添加してトラフグ1才魚に感染させた(平均水温21.1℃)。鰓における寄生数は最高で79虫体であった。虫体は初め5-7週は鰓弁に寄生し, その後, 鰓腔壁に移動して成熟した。移動時に約40%が魚から脱落したと推定される。交尾と産卵は感染後7週目から認められた。成虫の体長は7.0-24.3mmで, 感染後の寿命は4ケ月以内と推定された。鰓や鰓腔壁の寄生数と虫体長に有意な左右差が認められる魚が多く存在した。感染魚は24日目から貧血症状を呈した。...
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Published in | 魚病研究 Vol. 32; no. 1; pp. 21 - 27 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | English |
Published |
日本魚病学会
1997
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0388-788X 1881-7335 |
DOI | 10.3147/jsfp.32.21 |
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Summary: | ヘテロボツリウムの孵化幼生を水中に添加してトラフグ1才魚に感染させた(平均水温21.1℃)。鰓における寄生数は最高で79虫体であった。虫体は初め5-7週は鰓弁に寄生し, その後, 鰓腔壁に移動して成熟した。移動時に約40%が魚から脱落したと推定される。交尾と産卵は感染後7週目から認められた。成虫の体長は7.0-24.3mmで, 感染後の寿命は4ケ月以内と推定された。鰓や鰓腔壁の寄生数と虫体長に有意な左右差が認められる魚が多く存在した。感染魚は24日目から貧血症状を呈した。 |
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ISSN: | 0388-788X 1881-7335 |
DOI: | 10.3147/jsfp.32.21 |