傍腫瘍性神経症候群患者に対するリハビリテーション リハビリテーション経過と効果に関する予備的研究
〔目的〕傍腫瘍性神経症候群(PNS)患者の運動機能・日常生活活動(ADL)経過の分析から,リハビリテーション(リハ)の効果を検討すること.〔対象〕リハ処方されたPNS患者8例とした.〔方法〕人口統計学的および医学的データ,運動機能・ADLのデータを診療録より後方視的に情報収集した.〔結果〕5例で評価項目値が改善し,そのうち4例は発症後3ヵ月以内に抗腫瘍療法が開始され,1例は発症後4ヵ月で免疫療法が施された.また,評価項目値が改善した5例では,治療開始時から退院時までのBI得点変化量が大きい症例でリハ実施期間が長かった.〔結語〕早期治療と十分なリハ実施期間の確保が,PNS患者の運動機能・ADL改...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 31; no. 1; pp. 137 - 141 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2016
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Subjects | |
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Summary: | 〔目的〕傍腫瘍性神経症候群(PNS)患者の運動機能・日常生活活動(ADL)経過の分析から,リハビリテーション(リハ)の効果を検討すること.〔対象〕リハ処方されたPNS患者8例とした.〔方法〕人口統計学的および医学的データ,運動機能・ADLのデータを診療録より後方視的に情報収集した.〔結果〕5例で評価項目値が改善し,そのうち4例は発症後3ヵ月以内に抗腫瘍療法が開始され,1例は発症後4ヵ月で免疫療法が施された.また,評価項目値が改善した5例では,治療開始時から退院時までのBI得点変化量が大きい症例でリハ実施期間が長かった.〔結語〕早期治療と十分なリハ実施期間の確保が,PNS患者の運動機能・ADL改善に重要である. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.31.137 |