新人理学療法士の卒後10ヵ月における臨床能力評価尺度の変化 新人理学療法士の自己評価による検討
〔目的〕新人理学療法士の卒後10ヵ月における臨床能力の自己評価の変化を明らかにする.〔対象と方法〕新人10名に理学療法における臨床能力評価尺度(Clinical Competence Evaluation Scale in Physical Therapy:CEPT)を用いて,入職後1,4,7,10ヵ月に自己評価を行った.評価時期の変化に反復測定分散分析,多重比較検定を行った.〔結果〕思考,技術,会話,態度,自己教育,全合計に卒後10ヵ月以内で有意な向上を認めた.自己管理を除く全ての大項目は1~4ヵ月間で低下傾向を示した.〔結語〕臨床能力の自己評価の向上する時期は大項目による差があり,指導を要...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 37; no. 1; pp. 59 - 63 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2022
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.37.59 |
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Summary: | 〔目的〕新人理学療法士の卒後10ヵ月における臨床能力の自己評価の変化を明らかにする.〔対象と方法〕新人10名に理学療法における臨床能力評価尺度(Clinical Competence Evaluation Scale in Physical Therapy:CEPT)を用いて,入職後1,4,7,10ヵ月に自己評価を行った.評価時期の変化に反復測定分散分析,多重比較検定を行った.〔結果〕思考,技術,会話,態度,自己教育,全合計に卒後10ヵ月以内で有意な向上を認めた.自己管理を除く全ての大項目は1~4ヵ月間で低下傾向を示した.〔結語〕臨床能力の自己評価の向上する時期は大項目による差があり,指導を要する時期も異なる可能性が考えられた.入職後早期に臨床能力の自己評価が低下する可能性があり,指導の際に配慮する必要性が示唆された. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.37.59 |