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高速液体クロマトグラフィーによるN-ニトロソジアルキルアミンの定量法
高速液体クロマトグラフィーによるN-ニトロソアミン類の定量の可否について検討した. その結果, 揮発性ニトロソアミンである4種のN-ニトロソジアルキルアミンは, ヘキサン-クロロホルムを移動相に, シリカゲルを充てん剤に用い, 紫外線検出器 (254nm) を使用することにより6分以内に相互分離が可能であった. またN-ニトロソアミンは紫外線照射およびアジ化水素酸処理で容易に分解し, 254nmの吸収がなくなることを利用して, 消失するピークをニトロソアミンと確認した. 各ニトロソアミン0.05ngまで検出可能であり, 抽出溶媒に塩化メチレンを用いての回収率はN-ニトロソジメチルアミンの63%...
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Published in | 食品衛生学雑誌 Vol. 19; no. 5; pp. 468 - 473_1 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本食品衛生学会
01.10.1978
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0015-6426 1882-1006 |
DOI | 10.3358/shokueishi.19.468 |
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Summary: | 高速液体クロマトグラフィーによるN-ニトロソアミン類の定量の可否について検討した. その結果, 揮発性ニトロソアミンである4種のN-ニトロソジアルキルアミンは, ヘキサン-クロロホルムを移動相に, シリカゲルを充てん剤に用い, 紫外線検出器 (254nm) を使用することにより6分以内に相互分離が可能であった. またN-ニトロソアミンは紫外線照射およびアジ化水素酸処理で容易に分解し, 254nmの吸収がなくなることを利用して, 消失するピークをニトロソアミンと確認した. 各ニトロソアミン0.05ngまで検出可能であり, 抽出溶媒に塩化メチレンを用いての回収率はN-ニトロソジメチルアミンの63%を除いては99%以上と良好であった. |
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ISSN: | 0015-6426 1882-1006 |
DOI: | 10.3358/shokueishi.19.468 |