下肢プレイシング評価・練習器の考案と作製

[目的] 今回、下肢関節固有感覚練習のための下肢プレイシング評価・練習器を考案し作製した.本稿では下肢プレイシング評価・練習器の構造と独自の評価・練習の方法を報告することを目的とする. [下肢プレイシング評価・練習器について] 木製基盤の両側に側板を設け,両側板に引き出しレールを設置した.350mmの引き出しレールの内側側に下駄を取り付け前後に可動する構造とした.また,本器下駄前方に前後幅20 mmのターゲットカバーを設置した. [評価・練習方法]被験者は座位で検査足に測定用の下駄を履き,検者は被験者の検査側足部をターゲット位置まで他動的に滑走させた後に静止させ,その位置を記憶するように指示す...

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Published in国際エクササイズサイエンス学会誌 Vol. 3; no. 1; pp. 28 - 31
Main Authors 佐野, 徳雄, 中山, 彰博, 昇, 寛, 青栁, 達也, 新永, 拓也, 平賀, 篤, 渡辺, 修司, 嶋田, 裕司, 相原, 正博, 田中, 和哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 国際エクササイズサイエンス学会 2020
Subjects
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ISSN2433-7722
2436-679X
DOI10.51039/ises.3.1_28

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Summary:[目的] 今回、下肢関節固有感覚練習のための下肢プレイシング評価・練習器を考案し作製した.本稿では下肢プレイシング評価・練習器の構造と独自の評価・練習の方法を報告することを目的とする. [下肢プレイシング評価・練習器について] 木製基盤の両側に側板を設け,両側板に引き出しレールを設置した.350mmの引き出しレールの内側側に下駄を取り付け前後に可動する構造とした.また,本器下駄前方に前後幅20 mmのターゲットカバーを設置した. [評価・練習方法]被験者は座位で検査足に測定用の下駄を履き,検者は被験者の検査側足部をターゲット位置まで他動的に滑走させた後に静止させ,その位置を記憶するように指示する.次に被験者の検査側下肢をスタート位置に戻させる.被験者には先に記憶した位置まで下肢を自動で滑走するように指示し,ターゲットを目標に下駄を滑走させる.評価の場合にはターゲットとの誤差を記録し,練習の場合にはフィードバックを与えながら誤差の減少を図る.[期待される効果] 下肢各関節固有感覚障害や測定障害の患者に対する運動療法として効果が期待される.
ISSN:2433-7722
2436-679X
DOI:10.51039/ises.3.1_28