Respiratory Support Team活動の実践を通したチーム医療の教育方法と効果の検討

【目的】本研究の目的は,チーム医療研修プログラムの効果を検討するとともに,チーム医療教育を卒前に受けていない医療者が研修を受ける際の問題点と,より良い研修プログラムの構築について検討することである。【方法】対象は卒後1~3年の医師,看護師、歯科医師,薬剤師とし,RST回診の前後に事例検討を中心とした研修を実施し,終了後知識試験とふりかえりシート,質問紙の記載を行った。【結果】研修後知識は向上し,ディスカッションを通じて刺激や興味が高まり、尊重の念が生まれ、チーム医療に関する学習意欲は向上していた。①他職種へのわかりやすい説明,②他職種の専門的な内容の理解は,チーム医療学習を経験している者の到達...

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Published in日本保健医療福祉連携教育学会学術誌・保健医療福祉連携 Vol. 9; no. 1; pp. 2 - 9
Main Authors 下司, 映一, 松木, 恵里, 弘中, 祥司, 副島, 和彦, 片岡, 竜太, 大岡, 貴史, 小倉, 浩, 田中, 明彦, 高木, 康, 山元, 俊憲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本保健医療福祉連携教育学会 2016
Subjects
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ISSN1883-6380
2434-4842
DOI10.32217/jaipe.9.1_2

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Summary:【目的】本研究の目的は,チーム医療研修プログラムの効果を検討するとともに,チーム医療教育を卒前に受けていない医療者が研修を受ける際の問題点と,より良い研修プログラムの構築について検討することである。【方法】対象は卒後1~3年の医師,看護師、歯科医師,薬剤師とし,RST回診の前後に事例検討を中心とした研修を実施し,終了後知識試験とふりかえりシート,質問紙の記載を行った。【結果】研修後知識は向上し,ディスカッションを通じて刺激や興味が高まり、尊重の念が生まれ、チーム医療に関する学習意欲は向上していた。①他職種へのわかりやすい説明,②他職種の専門的な内容の理解は,チーム医療学習を経験している者の到達度が有意に高かった。【考察】対象者の研修効果はあがったが,①事前研修プログラム,②複数週にわたるスケジュール,③チーム医療学習経験がない者への事前プログラムを実施すれば研修プログラムが改善できることが示唆された。
ISSN:1883-6380
2434-4842
DOI:10.32217/jaipe.9.1_2