脳幹梗塞後の吃逆に対する芍薬甘草湯の効果

脳幹梗塞後に吃逆を発症することはしばしばみられる。脳幹梗塞に伴う吃逆に対する内服治療として漢方薬が有用であるとの報告はあるも,投薬をいつまで継続するかを検討した報告はない。我々は,脳幹梗塞後に吃逆を発症した症例に芍薬甘草湯の投与を行い,全例において吃逆を消失することができた。芍薬甘草湯は5日から18日間投与され,その投薬中止後,吃逆の再発はみられなかった。脳幹梗塞後の吃逆に対し芍薬甘草湯は有効であり,吃逆消失後は早期にその投与を中止が可能であった。...

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Published in脳神経外科と漢方 Vol. 7; no. 1; pp. 68 - 72
Main Author 宇津木, 聡
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科漢方医学会 30.07.2022
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ISSN2189-5562
2758-1594
DOI10.57364/jnkm.7.1_68

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Summary:脳幹梗塞後に吃逆を発症することはしばしばみられる。脳幹梗塞に伴う吃逆に対する内服治療として漢方薬が有用であるとの報告はあるも,投薬をいつまで継続するかを検討した報告はない。我々は,脳幹梗塞後に吃逆を発症した症例に芍薬甘草湯の投与を行い,全例において吃逆を消失することができた。芍薬甘草湯は5日から18日間投与され,その投薬中止後,吃逆の再発はみられなかった。脳幹梗塞後の吃逆に対し芍薬甘草湯は有効であり,吃逆消失後は早期にその投与を中止が可能であった。
ISSN:2189-5562
2758-1594
DOI:10.57364/jnkm.7.1_68