感染症法施行後における感染症発生動向調査の定点配置状況
目的 感染症法施行後の感染症発生動向調査の定点配置状況について,地域,人口規模,医療施設規模,診療科ごとに検討した。検討した定点種はインフルエンザ定点,小児科定点,眼科定点,性感染症定点とした。 方法 定点情報は感染症発生動向調査を,医療施設に関する情報は1999年医療施設調査を,保健所別人口は2000年国勢調査を用いた。定点種別に,1999年度当初から2001年度末 2 年間の定点数の推移を観察し,定点数と基準定点数については全国,保健所管轄人口別に検討した。また都道府県別に定点数と基準定点数を検討した。医療施設規模と診療科については全国の医療施設数と比較した。 成績 定点数は1999年度当...
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Published in | 日本公衆衛生雑誌 Vol. 50; no. 8; pp. 732 - 738 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本公衆衛生学会
2003
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Summary: | 目的 感染症法施行後の感染症発生動向調査の定点配置状況について,地域,人口規模,医療施設規模,診療科ごとに検討した。検討した定点種はインフルエンザ定点,小児科定点,眼科定点,性感染症定点とした。 方法 定点情報は感染症発生動向調査を,医療施設に関する情報は1999年医療施設調査を,保健所別人口は2000年国勢調査を用いた。定点種別に,1999年度当初から2001年度末 2 年間の定点数の推移を観察し,定点数と基準定点数については全国,保健所管轄人口別に検討した。また都道府県別に定点数と基準定点数を検討した。医療施設規模と診療科については全国の医療施設数と比較した。 成績 定点数は1999年度当初は定点数が少ないものの急激に増加し,その後緩やかな増加傾向にあった。全国的にみるとほぼ基準定点数と同数であり,保健所管轄人口別にみても約 7-9 割の保健所で基準定点数を満たしているものの,人口規模の大きい保健所やいくつかの都道府県で基準定点数を下回るものがみられた。医療施設規模別では,やや大病院に多く,診療科別ではインフルエンザ定点,小児科定点で小児科に多く,性感染症定点では産婦人科系,泌尿器科系の両方がある病院の割合が高い傾向がみられた。 結論 定点数については全国,保健所管轄人口別ではおおむね基準を満たすものの,人口規模の大きい保健所やいくつかの都道府県などで基準に達していなかった。医療施設規模や診療科の面では大病院,特定診療科に多い傾向などみられた。 |
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ISSN: | 0546-1766 2187-8986 |
DOI: | 10.11236/jph.50.8_732 |