「医の倫理」教育について学生からみた評価

第1学年次「医の倫理」教育について, 2年間にわたる学生からの評価をまとめた.科目は症例のグループ討論を主とし, 主要な倫理課題については講義した. 両年度で異なる点は, 2年目グループ討論のテユートリアル方式採用である. 学生は, 講義はわかりやすく, 倫理課題に関する症例検討も理解し可能だったと評価した. 科目全体に対する評価も多くは肯定的だった. 両年度の比較では, 半数を超える項目で後年度の方が学生の評価は高かった.両年度評価の違いより, グループ定員を少なくしたこととテユートリアル方式導入で討論が活発だったことが後年度の高い評価につながったと考えられる. これらの結果は, 学生側も「...

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Published in医学教育 Vol. 34; no. 4; pp. 261 - 269
Main Authors 小田, 進幸, 鈴木, 敬一郎, 垣下, 榮三, 石原, 通雄, 土井, 正明, 新家, 荘平, 橘高, 通康, 関, 眞, 谷田, 憲俊, 磯部, 孝彦, 辻, 智之, 楢崎, 正名
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 2003
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ISSN0386-9644
2185-0453
DOI10.11307/mededjapan1970.34.261

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Summary:第1学年次「医の倫理」教育について, 2年間にわたる学生からの評価をまとめた.科目は症例のグループ討論を主とし, 主要な倫理課題については講義した. 両年度で異なる点は, 2年目グループ討論のテユートリアル方式採用である. 学生は, 講義はわかりやすく, 倫理課題に関する症例検討も理解し可能だったと評価した. 科目全体に対する評価も多くは肯定的だった. 両年度の比較では, 半数を超える項目で後年度の方が学生の評価は高かった.両年度評価の違いより, グループ定員を少なくしたこととテユートリアル方式導入で討論が活発だったことが後年度の高い評価につながったと考えられる. これらの結果は, 学生側も「医の倫理」教育を肯定的に評価したことを示すと考えられる.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan1970.34.261