健康増進を目的とした運動方法の提案−自動化機器を用いた姿勢評価と運動支援

[目的]姿勢評価から運動課題提供までが自動化された機器の有用性を就労者で確認することが目的である.[対象と方法〕デスクワーカー26名を対象に,4週間の自動化運動課題を実施した.KinectTMを用いた姿勢評価で得られた結果をもとに簡易人工知能により運動課題が提供される.効果判定には,運動実施日数,30秒椅子立ち上がりテスト(CS-30),機能的リーチテスト,運動の実効性と継続性を問うアンケートを用いた.[結果]実施前と比較して実施後はCS-30が有意に増加した.運動実施回数とCS-30に相関はみられなかった.アンケートは,運動の継続性を問う質問で継続しやすいと回答したものが有意に多かった.[結...

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Published in国際エクササイズサイエンス学会誌 Vol. 2; no. 2; pp. 88 - 93
Main Authors 田中, 一秀, 山﨑, 尚樹, 小貫, 睦巳, 中村, 壽志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 国際エクササイズサイエンス学会 2019
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ISSN2433-7722
2436-679X
DOI10.51039/ises.2.2_88

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Summary:[目的]姿勢評価から運動課題提供までが自動化された機器の有用性を就労者で確認することが目的である.[対象と方法〕デスクワーカー26名を対象に,4週間の自動化運動課題を実施した.KinectTMを用いた姿勢評価で得られた結果をもとに簡易人工知能により運動課題が提供される.効果判定には,運動実施日数,30秒椅子立ち上がりテスト(CS-30),機能的リーチテスト,運動の実効性と継続性を問うアンケートを用いた.[結果]実施前と比較して実施後はCS-30が有意に増加した.運動実施回数とCS-30に相関はみられなかった.アンケートは,運動の継続性を問う質問で継続しやすいと回答したものが有意に多かった.[結語]今回作成された自動化運動課題は,運動の継続が容易で業務時間内に実施可能であった.また,CS-30 の向上からデスクワーカーに対しては有用な運動方法である可能性が示唆された.
ISSN:2433-7722
2436-679X
DOI:10.51039/ises.2.2_88