医科臨床実習開始前共用試験CBT問題作成における課題

臨床実習開始前の「医学教育モデル・コア・カリキュラム」に基づいた医学生の基礎医学および臨床医学における学習到達度を評価するために, 2005年から全国共用試験CBT (computer-based testing) が実施されることになり, 2002年からCBTトライアルが開始された. CBTとして出題される問題の作成を全国80の医科大学, 医学部教員に依頼し, 計9,919題が寄せられた. このうち, CBT用の問題として適切であると判断され, 実際に出題されたのは2,791題である. 残りの問題は, 不適切として採用されなかった. 今後もCBT用の問題作成を依頼する予定になっているが, 適...

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Published in医学教育 Vol. 34; no. 5; pp. 335 - 341
Main Authors 福島, 統, 奈良, 信雄, 仁田, 善雄, 石田, 達樹, 佐藤, 達夫, 齋藤, 宣彦, 福田, 康一郎, 高久, 史麿, 後藤, 英司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 2003
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ISSN0386-9644
2185-0453
DOI10.11307/mededjapan1970.34.335

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Summary:臨床実習開始前の「医学教育モデル・コア・カリキュラム」に基づいた医学生の基礎医学および臨床医学における学習到達度を評価するために, 2005年から全国共用試験CBT (computer-based testing) が実施されることになり, 2002年からCBTトライアルが開始された. CBTとして出題される問題の作成を全国80の医科大学, 医学部教員に依頼し, 計9,919題が寄せられた. このうち, CBT用の問題として適切であると判断され, 実際に出題されたのは2,791題である. 残りの問題は, 不適切として採用されなかった. 今後もCBT用の問題作成を依頼する予定になっているが, 適切な良質の問題を出題するためには, 採択されなかった問題を解析することが重要である. 不採用の理由は, 内容が高度である, 選択肢が適切でない, 設問文が冗長である, などであった. 問題作成技術を向上させるために, 全国の医科大学, 医学部教員を対象にした講習会などのプログラムが望まれる.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan1970.34.335