脳卒中者に対する訪問リハビリはどのような項目で効果が得られるのか FIMで評価できるところとできないところ

〔目的〕本研究の目的は脳卒中者への訪問リハビリはどんな項目を改善させるかを調査することである.〔対象〕新規依頼があった脳卒中者76名である.〔方法〕評価はFIMとFIM以外の点で改善した部分の自由記載の2点について行った.FIMのみ,あるいはFIMとFIM以外で改善が得られた者を「FIM改善群」とし,FIM以外でのみ改善が得られた者を「FIM以外改善群」と定義した.また利用者を回復期群,慢性期群に分類しそれぞれの人数を比較した.〔結果〕回復期群の97%,慢性期群の72%がFIM改善群であった.またFIM以外で効果が得られた項目は床からの立ち上がり等様々なものがあった.〔結語〕訪問リハビリの効果...

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Published in理学療法科学 Vol. 28; no. 1; pp. 59 - 63
Main Author 荒尾, 雅文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.02.2013
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.28.59

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Summary:〔目的〕本研究の目的は脳卒中者への訪問リハビリはどんな項目を改善させるかを調査することである.〔対象〕新規依頼があった脳卒中者76名である.〔方法〕評価はFIMとFIM以外の点で改善した部分の自由記載の2点について行った.FIMのみ,あるいはFIMとFIM以外で改善が得られた者を「FIM改善群」とし,FIM以外でのみ改善が得られた者を「FIM以外改善群」と定義した.また利用者を回復期群,慢性期群に分類しそれぞれの人数を比較した.〔結果〕回復期群の97%,慢性期群の72%がFIM改善群であった.またFIM以外で効果が得られた項目は床からの立ち上がり等様々なものがあった.〔結語〕訪問リハビリの効果の多くはFIMで評価できること.またFIM以外の評価は多岐にわたることが本研究より明らかになった.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.28.59