XFEMを用いたき裂解析におけるPriori Knowledgeの再現性に関する検討

XFEMは,既知である解の特性「priori knowledge」を直接利用した近似を,エンリッチメントという概念を用いて局所的な領域に適用した解析手法である.本論文では,従来のXFEMおよび著者らがPUFEMに基づき再定式化したXFEM(PU-XFEM)に関して,き裂解析におけるpriori knowledgeの再現性の評価を行った.その結果,従来のXFEMは,特にき裂先端付近においてこの再現性に重大な問題を有することが明らかとなった.一方,PU-XFEMを用いた場合,従来のXFEMと異なり,priori knowledgeを局所的な領域で正確に再現できることが示された....

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Published in土木学会論文集A Vol. 65; no. 4; pp. 955 - 960
Main Authors 柴沼, 一樹, 宇都宮, 智昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2009
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Summary:XFEMは,既知である解の特性「priori knowledge」を直接利用した近似を,エンリッチメントという概念を用いて局所的な領域に適用した解析手法である.本論文では,従来のXFEMおよび著者らがPUFEMに基づき再定式化したXFEM(PU-XFEM)に関して,き裂解析におけるpriori knowledgeの再現性の評価を行った.その結果,従来のXFEMは,特にき裂先端付近においてこの再現性に重大な問題を有することが明らかとなった.一方,PU-XFEMを用いた場合,従来のXFEMと異なり,priori knowledgeを局所的な領域で正確に再現できることが示された.
ISSN:1880-6023
DOI:10.2208/jsceja.65.955