口腔粘膜疾患に対するフルオシノニドならびにプロピオン酸クロベタゾールロ腔用軟膏の治療効果に関する臨床的検討

• Published in: 日本口腔粘膜学会雑誌 Vol. 8; no. 2; pp. 45 - 51
• Main Authors: 戸田, ひとみ, 茂木, 世紀, 小村, 健, 高橋, 悦子, 有川, 稔多加, 高橋, 雄三, 津島, 文彦
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 日本口腔内科学会 2002
• Subjects: フルオシノニド; プロピオン酸クロベタゾール; 扁平苔癬; 粘膜類天疱瘡
• ISSN: 1341-7983; 1884-1473
• DOI: 10.6014/jjomm1995.8.45

難治性のびらん/潰瘍型と萎縮型口腔扁平苔癬, および粘膜類天疱瘡の口腔粘膜病変に対して very strong クラスである0.04%フルオシノニド (トプシム) と strongest クラスである0.04%プロピオン酸クロベタゾール (デルモベート) の20%CMC-Na含有口腔用軟膏を作製し, その臨床効果を検討した。対象患者は口腔扁平苔癬3例, 粘膜類天疱瘡2例であった。病変部は口腔扁平苔癬では0～5間でスコアー化し, 粘膜類天疱瘡では1～3間でグレード化して評価した。2週間, 4週間後に治療効果を評価したところ, 全ての症例において良好な治療効果を示した。副作用の検索では, 副腎皮質機能の抑制など全身的副作用はみられなかったが, 口腔カンジダ症 (急性偽膜性カンジダ症) の発症を認めた。