1.診断へのアプローチ 2)X線画像

ARDS/ALIの画像診断としては,胸部単純X線上での両側性の浸潤影と定義されているが,単純撮影のみでは,陰影の発見に限界があることが知られており,診断にはまだいくつかの問題点が残されている.その診断に関しては,近年,CT(computed tomography)画像に関する検討により,病理学的病期との対比の重要性が報告されており,その診断にHRCT(high-resolution CT)撮像は欠かせない.HRCT画像による治療反応性や予後との比較が多く報告されており,その画像診断による病態把握の発展がますます期待される....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 100; no. 6; pp. 1545 - 1551
Main Authors 長谷川, 瑞江, 酒井, 文和
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2011
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Summary:ARDS/ALIの画像診断としては,胸部単純X線上での両側性の浸潤影と定義されているが,単純撮影のみでは,陰影の発見に限界があることが知られており,診断にはまだいくつかの問題点が残されている.その診断に関しては,近年,CT(computed tomography)画像に関する検討により,病理学的病期との対比の重要性が報告されており,その診断にHRCT(high-resolution CT)撮像は欠かせない.HRCT画像による治療反応性や予後との比較が多く報告されており,その画像診断による病態把握の発展がますます期待される.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.100.1545