高性能塑性ヒンジ構造を適用した高耐震性RC橋脚の開発

RC橋脚では,地震時における耐震性能が,基部等の塑性ヒンジ部分の特性に大きく依存する.つまり,塑性ヒンジ区間の特性を改善することができれば,橋脚全体の耐震性能を向上させることができる.塑性ヒンジ構造の特性を改善する手段としては,近年,開発が進められている高性能コンクリートおよび高強度鉄筋などの高強度材料を合理的に適用することが考えられる.  本研究では,超高強度繊維補強コンクリートおよびアンボンド高強度鉄筋を用いることで,大きな変形性能を有し地震時に安定した挙動を示すことができる塑性ヒンジ構造を提案し,同構造を適用したRC橋脚を想定した正負交番載荷実験および解析を行い,その基本的な構造特性につ...

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Published in土木学会論文集A Vol. 64; no. 2; pp. 317 - 332
Main Authors 山野辺, 慎一, 曽我部, 直樹, 家村, 浩和, 高橋, 良和
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2008
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Summary:RC橋脚では,地震時における耐震性能が,基部等の塑性ヒンジ部分の特性に大きく依存する.つまり,塑性ヒンジ区間の特性を改善することができれば,橋脚全体の耐震性能を向上させることができる.塑性ヒンジ構造の特性を改善する手段としては,近年,開発が進められている高性能コンクリートおよび高強度鉄筋などの高強度材料を合理的に適用することが考えられる.  本研究では,超高強度繊維補強コンクリートおよびアンボンド高強度鉄筋を用いることで,大きな変形性能を有し地震時に安定した挙動を示すことができる塑性ヒンジ構造を提案し,同構造を適用したRC橋脚を想定した正負交番載荷実験および解析を行い,その基本的な構造特性について明らかにした.
ISSN:1880-6023
DOI:10.2208/jsceja.64.317