5.慢性リンパ性白血病の診断と治療
慢性リンパ性白血病(CLL)はB細胞性のインドレントな白血病であり,日本ではまれである.診断は通常の強制乾燥による末梢血塗抹標本だけでなく,自然乾燥標本の観察が推奨され,それに加えて細胞免疫形質(CD5,CD23陽性,CD20弱陽性など)を総合的に判断する.治療方針の決定は患者の状態により標準治療が実施可能かどうかを判断することが重要で,それに病期および予後不良の染色体異常(17p欠失)などのリスク因子を勘案して決定する....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 102; no. 7; pp. 1720 - 1727 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
2013
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.102.1720 |
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Summary: | 慢性リンパ性白血病(CLL)はB細胞性のインドレントな白血病であり,日本ではまれである.診断は通常の強制乾燥による末梢血塗抹標本だけでなく,自然乾燥標本の観察が推奨され,それに加えて細胞免疫形質(CD5,CD23陽性,CD20弱陽性など)を総合的に判断する.治療方針の決定は患者の状態により標準治療が実施可能かどうかを判断することが重要で,それに病期および予後不良の染色体異常(17p欠失)などのリスク因子を勘案して決定する. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.102.1720 |