RBFネットワークによる制約条件近似とRC橋脚の最適耐震設計に関する研究

ゴム支承を有する橋梁構造物に代表されるような,地震時の挙動が複雑となる構造物には,動的解析による耐震性能の照査を基本とする.しかし,動的解析には一回の解析に比較的多い時間を必要とするため,最適設計に動的解析を直接組み込むことは非現実的である.本研究ではこのような背景のもとで,構造物の動的な制約条件をRBFネットワークを用いて近似をすることによる最適耐震設計を試みた.本論文では比較的簡単な門型ラーメンRC橋脚を例にとり,非線形スペクトル法との最適設計と比較して,まず近似の妥当性を確認する.さらに,地震時の挙動が複雑になると想定される,ゴム支承を有する4径間連続RC橋を例にとり最適設計を試みる.こ...

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Published in土木学会論文集A Vol. 62; no. 2; pp. 405 - 418
Main Authors 杉本, 博之, 渡邊, 忠朋, 阿部, 淳一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2006
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ISSN1880-6023
DOI10.2208/jsceja.62.405

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Summary:ゴム支承を有する橋梁構造物に代表されるような,地震時の挙動が複雑となる構造物には,動的解析による耐震性能の照査を基本とする.しかし,動的解析には一回の解析に比較的多い時間を必要とするため,最適設計に動的解析を直接組み込むことは非現実的である.本研究ではこのような背景のもとで,構造物の動的な制約条件をRBFネットワークを用いて近似をすることによる最適耐震設計を試みた.本論文では比較的簡単な門型ラーメンRC橋脚を例にとり,非線形スペクトル法との最適設計と比較して,まず近似の妥当性を確認する.さらに,地震時の挙動が複雑になると想定される,ゴム支承を有する4径間連続RC橋を例にとり最適設計を試みる.これらの結果から,本手法の有効性を確認することを目的とする.
ISSN:1880-6023
DOI:10.2208/jsceja.62.405