魚介類病原細菌とエビ血球に及ぼすセクロピンの影響

Vivrio hareyi など12種類のグラム陰性魚介類病原細菌およびオニテナガエビ寄生真菌1種類に対するセクロピンAとP1の抗菌性を調べた。 その結果, ほとんどの菌種に発育阻止効果を示し, セクロピンAの最小発育阻止濃度は0.98-7.81μM, 最小殺菌濃度(MBC)は3.90-15.59μmであった。 しかし塩分存在下(0.5M NaCl)では抗菌作用は低下した。 セクロピンAはウシエビの血球に対し, MBC値の3.2倍の濃度で細胞毒性を示した。 以上の結果から, セクロピンを海水飼育エビの細菌病に応用するのは難しいと考えられた。...

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Published in魚病研究 Vol. 37; no. 1; pp. 7 - 12
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 日本魚病学会 2002
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Summary:Vivrio hareyi など12種類のグラム陰性魚介類病原細菌およびオニテナガエビ寄生真菌1種類に対するセクロピンAとP1の抗菌性を調べた。 その結果, ほとんどの菌種に発育阻止効果を示し, セクロピンAの最小発育阻止濃度は0.98-7.81μM, 最小殺菌濃度(MBC)は3.90-15.59μmであった。 しかし塩分存在下(0.5M NaCl)では抗菌作用は低下した。 セクロピンAはウシエビの血球に対し, MBC値の3.2倍の濃度で細胞毒性を示した。 以上の結果から, セクロピンを海水飼育エビの細菌病に応用するのは難しいと考えられた。
ISSN:0388-788X
1881-7335
DOI:10.3147/jsfp.37.7