VI.多発性骨髄腫に対する標準治療

多発性骨髄腫(multiple myeloma:MM)の治療成績は,新規薬剤の導入により深い奏効が得られるようになったことや,再発難治例にも有効な治療薬が登場したことにより改善している.若年者の初回標準治療は,新規薬剤を組み込んだ寛解導入療法に続く自家移植併用大量化学療法である.この10年の骨髄腫の治療成績向上は,高齢者の標準治療の進歩によるところが大きい.再発難治例に対する新規薬剤の開発が進む中,今後,さらに標準治療が変化していくものと思われる....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 105; no. 7; pp. 1238 - 1245
Main Authors 伊藤, 薫樹, 高野, 幹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2016
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Summary:多発性骨髄腫(multiple myeloma:MM)の治療成績は,新規薬剤の導入により深い奏効が得られるようになったことや,再発難治例にも有効な治療薬が登場したことにより改善している.若年者の初回標準治療は,新規薬剤を組み込んだ寛解導入療法に続く自家移植併用大量化学療法である.この10年の骨髄腫の治療成績向上は,高齢者の標準治療の進歩によるところが大きい.再発難治例に対する新規薬剤の開発が進む中,今後,さらに標準治療が変化していくものと思われる.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.105.1238