IV.アレルギー性気管支肺アスペルギルス症

アレルギー性気管支肺アスペルギルス症の病態形成には,分生子として下気道まで吸引された真菌が気管支腔内で発芽・定着すること,それに対してI型・III型アレルギー反応が生じること,2型気道炎症と真菌との直接作用により生じた好酸球ETosisにより粘稠な粘液栓が形成されることが重要である.これらの病態をふまえた新しい診断基準を用いて早期診断・治療を行うことが不可逆的な気道の構造破壊を防ぐことにつながる....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 111; no. 10; pp. 2102 - 2106
Main Author 浅野, 浩一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.10.2022
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.111.2102

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Summary:アレルギー性気管支肺アスペルギルス症の病態形成には,分生子として下気道まで吸引された真菌が気管支腔内で発芽・定着すること,それに対してI型・III型アレルギー反応が生じること,2型気道炎症と真菌との直接作用により生じた好酸球ETosisにより粘稠な粘液栓が形成されることが重要である.これらの病態をふまえた新しい診断基準を用いて早期診断・治療を行うことが不可逆的な気道の構造破壊を防ぐことにつながる.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.111.2102