地域在住高齢者における前頭葉機能と作業遂行能力の関係について

[目的] 地域在住高齢者の遂行機能,日常生活に関する作業遂行の特性を把握することで,地域生活維持に向けた取り組みを検討することである.[対象と方法] 対象者は,地域在住高齢者42名.調査項目は,年齢,性別,前頭葉機能検査(FAB),作業に関する自己評価短縮版(OSA-SF),動的バランス能力(TUG),認知機能検査(MMSE),SF-8とした. [結果] 二次予防群の特性は,一次予防群に比べてMMSEとTUGにおいて有意な機能低下が認められた.また,前頭葉機能と作業遂行能力において正の相関関係が認められた.さらに,満足できる日課の実施頻度が低かった.[結語] 二次予防事業参加者は,前頭葉機能と...

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Published in国際エクササイズサイエンス学会誌 Vol. 3; no. 1; pp. 5 - 12
Main Authors 坂本, 晴美, 高田, 祐, 岩井, 浩一, 久保田, 智洋, 六倉, 悠貴, 谷口, 圭佑, 黒川, 喬介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 国際エクササイズサイエンス学会 2020
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ISSN2433-7722
2436-679X
DOI10.51039/ises.3.1_5

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Summary:[目的] 地域在住高齢者の遂行機能,日常生活に関する作業遂行の特性を把握することで,地域生活維持に向けた取り組みを検討することである.[対象と方法] 対象者は,地域在住高齢者42名.調査項目は,年齢,性別,前頭葉機能検査(FAB),作業に関する自己評価短縮版(OSA-SF),動的バランス能力(TUG),認知機能検査(MMSE),SF-8とした. [結果] 二次予防群の特性は,一次予防群に比べてMMSEとTUGにおいて有意な機能低下が認められた.また,前頭葉機能と作業遂行能力において正の相関関係が認められた.さらに,満足できる日課の実施頻度が低かった.[結語] 二次予防事業参加者は,前頭葉機能と作業遂行能力および満足できる日課の実施頻度が関係していた.
ISSN:2433-7722
2436-679X
DOI:10.51039/ises.3.1_5