医学部新入生は「遺伝」をどうとらえているか: 遺伝医学教育充実の必要性

1) 遺伝に関する用語の認識や意識について, 信州大学医学部医学科と同教育学部学校教育教員養成課程に入学した新入生を比較した. 2) 医学部学生は教育学部学生と比較して遺伝学的用語の認知度が高かったが, 用語の理解は必ずしも正確ではなかった.また認知の程度は高校における生物の履修とは関係がなかった. 3) 遺伝に関する正確な知識はすべての医療者に求められるものであり, 医学教育の中においてどのように臨床遺伝医学を位置づけ, どう教育していくべきか, 早急な体系づくりが望まれる....

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Bibliographic Details
Published in医学教育 Vol. 39; no. 2; pp. 97 - 101
Main Authors 福嶋, 義光, 和田, 敬仁, 古庄, 知己, 涌井, 敬子, 櫻井, 晃洋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 2008
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ISSN0386-9644
2185-0453
DOI10.11307/mededjapan1970.39.97

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Summary:1) 遺伝に関する用語の認識や意識について, 信州大学医学部医学科と同教育学部学校教育教員養成課程に入学した新入生を比較した. 2) 医学部学生は教育学部学生と比較して遺伝学的用語の認知度が高かったが, 用語の理解は必ずしも正確ではなかった.また認知の程度は高校における生物の履修とは関係がなかった. 3) 遺伝に関する正確な知識はすべての医療者に求められるものであり, 医学教育の中においてどのように臨床遺伝医学を位置づけ, どう教育していくべきか, 早急な体系づくりが望まれる.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan1970.39.97