在宅におけるフットケア教育の現況と課題 国内外の文献レビューから

「要旨」在宅におけるフットケア教育に関する現況と課題を明らかにするため, 国内外の文献レビューを実施した. 国内文献は, 医学中央雑誌web版を用いて, 「フットケア」「在宅看護」「教育」をキーワードとし, ヒットした23件から6文献を選定した. 国外文献はPubMedを用い, 「footcare」「home」「education」をキーワードとし, ヒットした46件から11文献を選定した. 出版年は2011年~2021年とした. 国外文献は, 糖尿病性足病変へのケアに関するものが多くみられた一方, 国内の研究では疾患に限定せず, 高齢者に対してのフットケアの研究が含まれた. 教育の対象は,...

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Published in伝統医療看護連携研究 Vol. 3; no. 2; pp. 123 - 129
Main Authors 鹿野, 卓子, 鈴木, 博美, 平尾, 由美子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本伝統医療看護連携学会 31.03.2022
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ISSN2435-5356
2435-6395
DOI10.34511/jstn.3.2_123

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Summary:「要旨」在宅におけるフットケア教育に関する現況と課題を明らかにするため, 国内外の文献レビューを実施した. 国内文献は, 医学中央雑誌web版を用いて, 「フットケア」「在宅看護」「教育」をキーワードとし, ヒットした23件から6文献を選定した. 国外文献はPubMedを用い, 「footcare」「home」「education」をキーワードとし, ヒットした46件から11文献を選定した. 出版年は2011年~2021年とした. 国外文献は, 糖尿病性足病変へのケアに関するものが多くみられた一方, 国内の研究では疾患に限定せず, 高齢者に対してのフットケアの研究が含まれた. 教育の対象は, 患者・療養者のみではなく, ケア提供者である看護・福祉職者に対するフットケア教育プログラムの開発がされていた. 研究方法では, ケア方法や教育プログラムの有効性の実証に向け, ランダム化比較試験への取り組みが活発化していた. フットケアの対象の拡大およびケア提供者への教育のさらなる取り組みの必要性が示唆された.
ISSN:2435-5356
2435-6395
DOI:10.34511/jstn.3.2_123