下顎にみられた過剰歯の一症例
歯の異常とくに歯数の異常は日常の臨床において時に遭遇するが, その様相については, 過剰歯あるいは歯数不足としてX線写真によってその位置や大きさ, 形などの性状が確認されることが多い. 歯数が一定の数を超えたものを過剰歯と言うが, 過剰歯の発生原因については種々の説があり, 周囲組織との関連性が強いといわれている. 今回, 我々は下顎に特異な過剰歯がみられた症例を経験したのでその写真を供覧する. 患者は14歳の男性. 下顎第二大臼歯部の咀嚼時疼痛を主訴に本学を受診した. 一般既往歴, 家族歴:特記事項なし. 初診時のデンタルX線写真にて左右両側下顎第三第大臼歯の埋伏と, 第二大臼歯に重なって歯...
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Published in | 歯科放射線 Vol. 37; no. 4; pp. 328 - 329 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本歯科放射線学会
1997
日本歯科放射線学会 |
Subjects | |
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Summary: | 歯の異常とくに歯数の異常は日常の臨床において時に遭遇するが, その様相については, 過剰歯あるいは歯数不足としてX線写真によってその位置や大きさ, 形などの性状が確認されることが多い. 歯数が一定の数を超えたものを過剰歯と言うが, 過剰歯の発生原因については種々の説があり, 周囲組織との関連性が強いといわれている. 今回, 我々は下顎に特異な過剰歯がみられた症例を経験したのでその写真を供覧する. 患者は14歳の男性. 下顎第二大臼歯部の咀嚼時疼痛を主訴に本学を受診した. 一般既往歴, 家族歴:特記事項なし. 初診時のデンタルX線写真にて左右両側下顎第三第大臼歯の埋伏と, 第二大臼歯に重なって歯牙様構造物が観察される. 咬合法X線写真では, 両側下顎第二大臼歯の頬側に過剰歯と思われる歯牙様構造物が存在し, 両側第二大臼歯は舌側に傾斜あるいは変位しているように見られる. さらに左側第二大臼歯頬側は炎症を思わせるような骨吸収が認められる. |
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ISSN: | 0389-9705 2185-6311 |
DOI: | 10.11242/dentalradiology1960.37.328 |