電気刺激における電極付着位置が筋の収縮様式に及ぼす影響

[目的] 本研究は,健常成人に対し電気刺激療法(NMES)での電極貼付位置の違いにより筋力に及ぼす影響を検証することを目的とした. [対象と方法] 男女健常成人30名を対象とした.右側大腿直筋に対し,運動点(MP)直上に電極を貼付し,もう一方をMP上方5㎝の位置に貼付してNMESを行う群(以下MP直上群),MP上下各2.5cmの位置に電極を貼付してNMESを行う群(以下MP中間群),電気刺激を行わない群(以下コントロール群)の3条件で実施した.角速度60・90・180deg/secにおける最大トルク,設定角速度までの到達時間を測定し,介入前後で比較した. [結果] 介入後は角速度180degま...

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Published in国際エクササイズサイエンス学会誌 Vol. 3; no. 1; pp. 1 - 4
Main Authors 比留間, 右京, 吉川, 武, 瀬戸, あかり, 角田, 渉, 平賀, 篤
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 国際エクササイズサイエンス学会 2020
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Summary:[目的] 本研究は,健常成人に対し電気刺激療法(NMES)での電極貼付位置の違いにより筋力に及ぼす影響を検証することを目的とした. [対象と方法] 男女健常成人30名を対象とした.右側大腿直筋に対し,運動点(MP)直上に電極を貼付し,もう一方をMP上方5㎝の位置に貼付してNMESを行う群(以下MP直上群),MP上下各2.5cmの位置に電極を貼付してNMESを行う群(以下MP中間群),電気刺激を行わない群(以下コントロール群)の3条件で実施した.角速度60・90・180deg/secにおける最大トルク,設定角速度までの到達時間を測定し,介入前後で比較した. [結果] 介入後は角速度180degまでの到達時間で有意差が認められた. [結語] NMES介入時の電極貼付位置が筋収縮速度に影響を与えたことが示唆された.
ISSN:2433-7722
2436-679X
DOI:10.51039/ises.3.1_1