米国の外科系クリニカル・クラークシップ
わが国では外科系診療科のクリニカル・クラークシップ (クリクラ) は手探りの感が否めない. 著者の1人は文部科学省短期在外研究員として, 米国のいくつかの大学を訪問する機会を得たので, 米国における外科系クリクラの現状を報告する. 訪問先は6大学であり, これらの大学で医学教育についての情報収集を行った. 今回対象としたのは3年次の外科系クリクラである. 外科の実習は1年間にまとめて2~3か月のみであり, 4週間程度を1コースとして2~3診療科をローテートしている. 外科系全科をローテートすることは困難であり, 補完的に毎日2時間程度の講義で基本的な知識の修得を目指している. 実習は外来の問診...
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Published in | 医学教育 Vol. 35; no. 2; pp. 95 - 99 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本医学教育学会
2004
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0386-9644 2185-0453 |
DOI | 10.11307/mededjapan1970.35.95 |
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Summary: | わが国では外科系診療科のクリニカル・クラークシップ (クリクラ) は手探りの感が否めない. 著者の1人は文部科学省短期在外研究員として, 米国のいくつかの大学を訪問する機会を得たので, 米国における外科系クリクラの現状を報告する. 訪問先は6大学であり, これらの大学で医学教育についての情報収集を行った. 今回対象としたのは3年次の外科系クリクラである. 外科の実習は1年間にまとめて2~3か月のみであり, 4週間程度を1コースとして2~3診療科をローテートしている. 外科系全科をローテートすることは困難であり, 補完的に毎日2時間程度の講義で基本的な知識の修得を目指している. 実習は外来の問診, 手術室での助手, 病棟廻診などが主体である. 患者の回転は速いものの, プロブレムリストの作成などは必要であり, 知識の応用は十分になされていた. |
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ISSN: | 0386-9644 2185-0453 |
DOI: | 10.11307/mededjapan1970.35.95 |