前縦隔囊胞状リンパ管腫の1切除例:画像診断に関する文献的考察

症例は78歳,男性.3年前の健診で胸部異常影を指摘.前縦隔結節として経過観察されていたが増大.CT,MRIで前縦隔に39 mmの囊胞性病変を認め,胸腺囊胞を疑い診断治療目的で胸腔鏡下胸腺部分切除施行.病理では,薄い隔壁を有する多囊胞性病変で,囊胞を裏打ちする細胞はD2-40陽性であり,リンパ管腫と診断.術後経過は良好で,術後1年現在無再発で乳糜胸を含む合併症なく経過している....

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Published in日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 32; no. 5; pp. 610 - 616
Main Authors 山﨑, 宏継, 近藤, 泰人, 松井, 啓夫, 佐藤, 之俊, 玉川, 達, 小野, 元嗣
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会 15.07.2018
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ISSN0919-0945
1881-4158
DOI10.2995/jacsurg.32.610

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Summary:症例は78歳,男性.3年前の健診で胸部異常影を指摘.前縦隔結節として経過観察されていたが増大.CT,MRIで前縦隔に39 mmの囊胞性病変を認め,胸腺囊胞を疑い診断治療目的で胸腔鏡下胸腺部分切除施行.病理では,薄い隔壁を有する多囊胞性病変で,囊胞を裏打ちする細胞はD2-40陽性であり,リンパ管腫と診断.術後経過は良好で,術後1年現在無再発で乳糜胸を含む合併症なく経過している.
ISSN:0919-0945
1881-4158
DOI:10.2995/jacsurg.32.610