5.バリアントCJD
牛の海綿状脳症は,ヒトへ感染して変異型Creutzfeldt-Jakob病(vCJD)を引き起こす,人獣共通感染症のひとつである.2007年4月現在,英国で165例のvCJDが報告され,わが国では2005年2月に第一例目が確認された.vCJD発症者のコドン129の遺伝子は全例メチオニンのホモ接合体で,ホモ接合体が多い東洋人は感染の危険が高い.治療法がなく,ヒトへの二次感染をいかに防御するかが最大の課題である....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 96; no. 11; pp. 2423 - 2428 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
2007
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.96.2423 |
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Summary: | 牛の海綿状脳症は,ヒトへ感染して変異型Creutzfeldt-Jakob病(vCJD)を引き起こす,人獣共通感染症のひとつである.2007年4月現在,英国で165例のvCJDが報告され,わが国では2005年2月に第一例目が確認された.vCJD発症者のコドン129の遺伝子は全例メチオニンのホモ接合体で,ホモ接合体が多い東洋人は感染の危険が高い.治療法がなく,ヒトへの二次感染をいかに防御するかが最大の課題である. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.96.2423 |