当科における原発性副甲状腺機能亢進症手術例の検討
当科にて2007年から2013年までの7年間に,原発性副甲状腺機能亢進症と診断され,手術を施行した20例について検討した。内訳は男性6例,女性14例で,年齢は41~84歳(平均年齢60.6歳),病理診断は,腺腫18例,副甲状腺癌1例,不明1例であった。ほぼ全例に超音波,CT,99mTcMIBI(methoxyisobutylisonitrile)シンチグラフィを行い,局在診断に有用であった。19例に血清Ca値の正常化を認め,1例は正常化しなかった。この症例では甲状腺結節を合併していたため,局在診断が困難であった。局在診断技術が向上しても1腺摘出だけでは対応できない場合もあり,両側検索の対応も常...
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Published in | 頭頸部外科 Vol. 24; no. 3; pp. 323 - 328 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
2014
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1349-581X 1884-474X |
DOI | 10.5106/jjshns.24.323 |
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Summary: | 当科にて2007年から2013年までの7年間に,原発性副甲状腺機能亢進症と診断され,手術を施行した20例について検討した。内訳は男性6例,女性14例で,年齢は41~84歳(平均年齢60.6歳),病理診断は,腺腫18例,副甲状腺癌1例,不明1例であった。ほぼ全例に超音波,CT,99mTcMIBI(methoxyisobutylisonitrile)シンチグラフィを行い,局在診断に有用であった。19例に血清Ca値の正常化を認め,1例は正常化しなかった。この症例では甲状腺結節を合併していたため,局在診断が困難であった。局在診断技術が向上しても1腺摘出だけでは対応できない場合もあり,両側検索の対応も常に念頭におく必要があると思われた。 |
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ISSN: | 1349-581X 1884-474X |
DOI: | 10.5106/jjshns.24.323 |