1.薬剤性過敏症症候群による神経障害
薬剤性過敏症症候群(DIHS)は薬物アレルギーとウイルス感染症が複合的に関与し多臓器障害を来たす疾患である.DIHSの神経障害として辺縁系脳炎を呈する症例が報告されており,human herpes virus 6の再活性化が症状の発現に関与していると考えられている.DIHSに伴う中枢神経障害は時に重篤な経過を示す場合があり,原因薬剤の中止とステロイドの全身投与を早期に行う必要がある....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 96; no. 8; pp. 1652 - 1656 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
2007
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.96.1652 |
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Summary: | 薬剤性過敏症症候群(DIHS)は薬物アレルギーとウイルス感染症が複合的に関与し多臓器障害を来たす疾患である.DIHSの神経障害として辺縁系脳炎を呈する症例が報告されており,human herpes virus 6の再活性化が症状の発現に関与していると考えられている.DIHSに伴う中枢神経障害は時に重篤な経過を示す場合があり,原因薬剤の中止とステロイドの全身投与を早期に行う必要がある. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.96.1652 |