RGB-Dカメラを用いた実時間リライティング映像生成システムの開発

リライティングとは,実画像から,それを撮影した照明環境を別の正面環境で撮影したかのような画像を合成する処理のことであり,その実現には,対象物体の3次元形状(法線分布),反射特性,光源環境が必要である.本論文では,RGB-Dカメラを用いて実時間リライティングを実現可能なシステムを提案する.本システムでは,正確な物体領域抽出のためにノイズを含む距離画像の修正を行う.領域抽出を行った後,対象物体の法線分布を推定する.光源環境は,観測された鏡面球から取得し,任意の環境に対してリライティングを行う.また,実時間処理を実現するために,GPUを用いた並列処理を行う.我々の実装では,約10fpsの速度でリライ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in映像情報メディア学会誌 Vol. 68; no. 12; pp. J558 - J568
Main Authors 池田, 拓也, 小倉, 洋平, ドゥ, ソルビエ フランソワ, 斎藤, 英雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 映像情報メディア学会 2014
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:リライティングとは,実画像から,それを撮影した照明環境を別の正面環境で撮影したかのような画像を合成する処理のことであり,その実現には,対象物体の3次元形状(法線分布),反射特性,光源環境が必要である.本論文では,RGB-Dカメラを用いて実時間リライティングを実現可能なシステムを提案する.本システムでは,正確な物体領域抽出のためにノイズを含む距離画像の修正を行う.領域抽出を行った後,対象物体の法線分布を推定する.光源環境は,観測された鏡面球から取得し,任意の環境に対してリライティングを行う.また,実時間処理を実現するために,GPUを用いた並列処理を行う.我々の実装では,約10fpsの速度でリライティングが可能である.提案システムの有効性を確認するために行った実験では,対象物体に対して事前に撮影した動的光源環境へリライティングを行い,提案システムの性能を評価した.
ISSN:1342-6907
1881-6908
DOI:10.3169/itej.68.J558