Vibrio anguillarum のキノロン耐性機構

Vibrio anguillarum のキノロン耐性機構を解明するために, DNAジャイレース遺伝子 (gyrA ) およびトポイソメラーゼIV遺伝子 (parC ) のキノロン耐性決定領域 (QRDR) 内の変異を解析した。低度耐性株ではgyrA のQRDRにのみ1塩基置換が検出された。一方, 高度耐性株ではgyrA とparC の両方のQRDRに1塩基置換が検出された。他菌種におけるキノロン耐性と同様, V. anguillarum においてもgyrA がまず変異することで低度耐性化し, 次にparC にも変異が入ることで高度耐性化すると考えられる。...

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Published in魚病研究 Vol. 41; no. 2; pp. 73 - 75
Main Authors 川上, 秀昌, 奥田, 潤, 中岡, 典義, 中井, 敏博, 金丸, 俊介, 湯浅, 明彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本魚病学会 2006
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ISSN0388-788X
1881-7335
DOI10.3147/jsfp.41.73

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Summary:Vibrio anguillarum のキノロン耐性機構を解明するために, DNAジャイレース遺伝子 (gyrA ) およびトポイソメラーゼIV遺伝子 (parC ) のキノロン耐性決定領域 (QRDR) 内の変異を解析した。低度耐性株ではgyrA のQRDRにのみ1塩基置換が検出された。一方, 高度耐性株ではgyrA とparC の両方のQRDRに1塩基置換が検出された。他菌種におけるキノロン耐性と同様, V. anguillarum においてもgyrA がまず変異することで低度耐性化し, 次にparC にも変異が入ることで高度耐性化すると考えられる。
ISSN:0388-788X
1881-7335
DOI:10.3147/jsfp.41.73